SDGsの取り組みについて
当社は水産業界の一員として『持続可能な水産資源』をスローガンに、SDGs達成に向けて自然環境や水産資源の保護に取り組んでおります。
当社は三浦半島の先端に位置する、豊かな自然環境のなか昭和42年8月に創業致しました。以来、この地で培ってきた技術を駆使し、「“安心・安全・より良い商品”をお客様へ」の精神で水産加工業を営んでまいりました。
今日、水産業界では水産資源の減少や水域環境の悪化、水産物需要の拡大に伴う漁獲量の増大など環境、社会、経済における多くの問題が取り巻いております。
当社ではこのような問題に対し、水産業界の一員として『持続可能な水産資源』をスローガンに自然環境や水産資源の保護に取り組んでいきます。
「持続可能な水産資源」の当社スローガンは、SDGsの方向と一致しており、そのスローガンを向上させSDGsの目標達成に向け具体的に活動していきます。
自然環境の保護を解決していくことで、それを取り巻く社会、経済における問題解決に繋がるよう、社内一丸となり挑戦したいと考えております。
すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する
都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする
当社、城ヶ島水産が拠点を置く三浦市では、人口が25年前の平成6年11月をピークに年々減少しております。神奈川県のなかでは消滅可能性都市にも名前が挙げられてしまう程、危機的状況になっております。
また、人口減少と共に高齢化が進んでおり2030年には高齢化率が42%まで上昇すると予想されております。人口流出の理由として産業の衰退と雇用の減少が挙げられております。
当社でも雇用、高齢化の問題に少しでも貢献していきたいと考えております。これらの実現と地域社会の活性化に向け、積極的に地域雇用の促進に努めていきます。三浦市の雇用に関わる催しへ積極的に参加させて頂く事での実現に努めております。
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
当社では、インドネシアに現地法人を設立し、新工場を建設致しました。
インドネシアの平均年齢は28歳と世界的に見ても非常に若い国です。また、労働人口の増加は2030年まで上昇すると予想されております。人口ボーナスで経済が上向いている反面、増える人口に見合う大凡200万人分の雇用が大きな問題になり失業率の上昇に繋がっていると言われております。
上記の問題に取り組むため、当社では地域雇用の促進、働きやすい環境づくりに積極的に取り組んでおります。地域住民の雇用は勿論、通勤困難者の為に寮の完備など労働環境の整備に努めております。住環境を整える事で、生活環境の改善やより良い教育環境の提供にも繋がっております。
持続可能な消費と生産のパターンを確保する
現状、食品製造業では多くの食品製造副産物、余剰食品、製造加工残渣などが大量に廃棄され、その多くは焼却処分されている現状があります。
当社では、製造加工に辺り出た製造加工残渣を焼却処分することなく食品残渣飼料として再利用できるよう取り組みをさせて頂いております。資源の有効活用が出来るのは勿論、現状多くを輸入に頼っている飼料自給率の増加にも貢献できるよう積極的に努めております。
海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
当社では、MSC認証(Marine Stewardship Council、海洋管理協議会)、CoC認証(Chain of Custody、管理の連鎖)という認証を取得しております。MSC認証とは、1997年に設立された持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際非営利団体です。本部はイギリスのロンドンにあり、日本事務所は2007年に開設されました。
また、CoC認証とは、水産物の漁獲から消費者の手に渡るまでを「MSC認証」というチェーンでつなぐことを意味する「Chain of Custody(管理の連鎖)」を略したもので、MSCラベルの信頼性を支える重要な柱のひとつです。
持続可能で適切に管理された漁業が広がり、対象となる漁業資源や海洋環境が守られることで、将来に渡り漁業が持続されていきます。加工者、販売者も認証された水産物を選ぶことで水産資源を守りながら将来も食べ続けられる環境が整っていきます。
当社では、今後もこの認証の取り組みを積極的に取り入れ持続可能な水産資源の環境保護に努めてまいります。